Blog

久保田涼子のブログ。自転車の旅日記もあります。

Home > ブログ > 旧ブログ > 2010年6月

2010年6月のブログ

お遍路7日目 

20100604094531.jpg

今日でお遍路に出て一週間。
徳島県も、そろそろ終盤だ。

朝、昨日慈眼寺に連れて行ってくれたおじさんが迎えにきた。
「昨夜な、ほたる祭りの準備しにさかもとまで行ったんやけど、ドアの前まで行ったらもう電気が消えとったから声かけんかった。」

ああ、私も話したかった(泣)
おじさん、笑顔が超素敵なんだもの。寝ていたことを悔やむ!

山道入り口まで車で送ってくれ、握手して別れる。
一期一会なのは承知だけど、後ろ髪ひかれた。
いい人だった。

今日の予定は、20番〜22番札所まで。
500m級の山を二つ越える。
12番札所の焼山寺に次ぐNO.2、NO.3の難所。

ひたすら山。
ひたすら登り、
ひたすら下る。

山好きな私も、さすがにこたえた。
誰もいないことをいいことに、気を紛らわせようと歌ってみたり。
急な斜面を見て「しんどい!」と叫んでみたり。
木に垂れ下がっている札(激励の言葉と、格言が一杯かかれてある)をみて、頷いたり。
一つ山越え、二つ山越え、足が棒。

21番まで打ち終えたあと、坂道付近で車に乗ったご夫婦に、次の札所への道を聞かれた。

「私たちも平等寺へいきますから、よければ乗っていきませんか?」と誘ってくださる。
地図を見ると、徒歩だとあと二時間計算。

迷いに迷って、「ありがとうございます。歩き修行なので。」と断る。

午後四時をまわり、いい加減疲れきった私を待ち受けていたのは、峠の入り口だった。

「・・・。」

予想外の最後の山に、気持ちが萎える。
背に腹は代えられない!
歩くしかない。

もしかしたら途中で暗くなるかも。
いや、日は長いから大丈夫だ。
次の22番は納経時間に間に合わないから、朝一で打つしかないな。
ああ。善根宿に泊まる予定だったけど、湯船に浸かって足を治したいから、ちゃんとした宿をとらなくちゃ。

プルルル・・・。
・・・出ない。
何度電話しても出ない。


そうか、普通の宿はお昼くらいまでに予約しないとダメだったんだ。

もう一度電話。
プルルル・・・。
出ない。出ない!

まだ峠は続く。
日は落ちてくる。
足は痛いし、今日の宿は決まらない。

もう一度電話!
プルルル・・・。
「はい。山茶花です。」

出た!(泣)

電話が遅くなった詫びと予約をいれる。
「素泊まりでいいです!相部屋でもいいです!」
「今日は誰も泊まっとらんから。」

あ、だから渋い口調だったんだ。
「ごめんなさい!あと一時間以内にはつくと思います!」

痛い足にムチ打って速足で歩く。
痛い。。つらい。痛い。。
あと、2km。。痛い。。

峠を越えて、道路に出た。
日が落ちるまでに下りれた。

もう少し、もう少し。

対向車線の車が突然止まった。
おばちゃんが窓越しに
「これ、飲んで!」
栄養ドリンクを差し入れ。

本気で泣きそうになった。

「後もう少しやで、がんばりや。」

その言葉を糧に、頑張って歩いて宿到着。

山茶花のお母さん、電話でのぶっきらぼうな対応とは裏腹に、お風呂を沸かして待っていてくださった。

お風呂に入り、洗濯をして、今朝コンビニで買った食材を夜ご飯として食べる。
あとは寝るだけと、ゴロ寝していたら、
「ちょっとええか?」
と、お母さん。
手元にはお盆が。

「冷凍のお好み焼き。」
横にはご飯と味噌汁!
素泊まりの私に出してくれた(泣)

ごはんを前に心から「いただきます。」をしたのはどれくらいぶりだろう。

お腹が一杯になると、急に睡魔が襲ってきてしばらく仮眠。

先ほど、「もう寝たか?」との声でハッと目が覚める。
外に出ると、お母さんの手に光るものが。

「ホタル。」

先日見たのと光っている色が違う。
「今飛んできてな、見せたろう思うて。」

優しさとありがたさをかみしめた一日だった。

お遍路の旅 | 2010.06.04 ( Friday ) 10:56 PM

Top of this page

水井橋 

20100604104534.jpg

絶景!

お遍路の旅 | 2010.06.04 ( Friday ) 10:51 AM

Top of this page

山籠もり日 

20100604080309.jpg

今日は、難所No.2、3の山を一気に越えます!

お遍路の旅 | 2010.06.04 ( Friday ) 08:05 AM

Top of this page

昨日一緒にあるいた犬 

20100603104503.jpg

こんな子

お遍路の旅 | 2010.06.04 ( Friday ) 07:23 AM

Top of this page

お遍路6日目後半 

20100603142409.jpg

犬と戯れながらコンビニ前で待っていたら、さかもとさんが車で迎えにきた。
「バイバイ」と犬に言って、乗り込む。

10km先の山道をあっという間に登り、宿へ。
車は、やっぱり速い。
番外霊場の慈眼寺はそこから更に深い山に入ったところ。
「荷物だけ置いていったら車で連れていったげるよ。」と、おじさん。

宿から慈眼寺までは傾斜のあるくねくね道で、車でも登り切るまで時間がかかった。
明日山越えを二つ控えている私にとって、この申し出は、良かったとしかいいようがない。

慈眼寺の住職さんとおじさんが挨拶を交わす。
この子よろしくなー。次はカラオケでなー。と話している風景が、地元の交流っぽくて和んだ。

さぁ、ここでの修行、穴禅定は、大人一人通れるか通れないかの鍾乳洞を、ろうそく一本片手に持ち、先達さんの指示のもと進んでいくもの。(料金は一人なら3000円、二人なら1500円、三人以上で1000円)
昔、修行中の弘法大師が、襲いかかった龍を、追い詰めて封印した場所だという。
与えられた白装束に着替え直して、いざ、修行の場へ。

入り口で不動明王、大日如来にお祈りして穴に入る。
初っ端から狭く真っ暗闇。
「左を向いて頭を下げて!かがむ!」「右手にろうそく持ち替えて横歩き!」先達さんの檄が飛ぶ。
一緒に入った男の人たちは、身体が大きい分、息切れが激しい。

自然に出来上がったという仏さんや、閉じ込められた龍の姿を見て、一番奥にあるぽっかり空いた空間へ。
奥の院だ。
治癒力があるという水をもらって、悪い場所にすりこむと治るという。
私は足、だな。

最後は這いながら、暗闇から光があふれる外界へ。
「石に悪いものを全部こすりつけて、置いて出ろ。」という教えの元、動いていたら服が泥だらけになっていた。

納経をすませて、住職さんにお礼を言う。
先ほど一緒に暗闇に入っていたおじさんが、下まで乗せていってあげましょか?と、声をかけてくれる。

色々話していたら、星の岩屋までついでに連れて行ってくれるとのこと。

なんて、ラッキー!
今日は絶対行けないと思っていたから。

車でさらに20分。
慈眼寺よりも険しく細い道。
星の岩屋は、弘法大師が悪星を封印した場所。
この場所は、あまり人がこない番外霊場みたいで、しんとしていた。
滝が流れていて、岩の中に祠があって、少し暗い。

清々しさより、重たい感じがした。本当の修行の場だ。

おまいりして、車に乗って宿まで送り届けてもらう。
お札をお礼に差し上げる。

今夜の宿、ふれあいの里さかもとさんは、素泊まり3500円。
廃校を宿舎にしたいいところ。
お風呂も気持ちよかった。
18時、眠さピークで早々に就寝。

お遍路の旅 | 2010.06.04 ( Friday ) 06:02 AM

Top of this page

お遍路6日目前半 

20100603101608.jpg

朝5時半、朝食。
今日のコースは、足休めも兼ねて、正規ルートをはずれ、番外霊場巡り。

慈眼寺の穴禅定と星の岩谷をお参り予定。

朝7時、お遍路仲間とお店の入り口で写真を撮りあい、出発。

■19番札所 立江寺
宿のすぐ近く。
歩き始めから、左足付け根が痛い。
番外まで歩ききれるか不安な中、納経。

■19番〜慈眼寺道中
途中のコンビニで座って休んでいたら、「こんにちは。」と声をかけられる。
・・・ん、この人、見たことが。。
「!!あー!!!もしかして、福島から歩いて日本一周してる人ですかー?!」
昨日、紀夫君から噂を聞いて、その直後に車ですれ違い、窓越しに挨拶した人だ。

「なんで知ってるんですか。」とお相手もびっくり。
そりゃそうだ。

さすが、ここまで歩いてきた強者。
日焼けして足はカモシカのよう。(お写真見てね)
20番札所、確林寺入り口まで一緒に行くことにする。

「今までで、どこがよかったですか?」
と聞くと
「熊野古道かな。」と。
いつか絶対行ってみよう!

一時間ほどハイペースで歩いて、別れ道で握手してお別れ。
私が書いているように、彼のブログにも久保田写真が登場予定。
http://86304713.at.webry.info/


さて、20番札所前まで歩いたし、ここからは番外。
歩きには、こだわらないことにした。
今夜宿泊予定の、ふれあいの里さかもとさんに電話。
近くのコンビニまで車で迎えにきてくれるとのこと。

ふと気がつくと、どこからともなく犬がテクテクやってきて、足元にいる。
自由奔放に散歩している風を装い、一定距離を保って、ついてきている。

「ほっといたらどっかにいくだろう。」と思い気にしていなかったけど、
コンビニで食料を買い出し、レジから入り口に目をやると、

いる!

犬、笑顔で顔をのぞかせて見ている!

縁石に座って迎えの車を待っている間も、ずっとそばにいた。
変なやつ。。

後半に続く。

お遍路の旅 | 2010.06.04 ( Friday ) 02:18 AM

Top of this page

お遍路5日目 

20100602073644.jpg

すだち館をお父さんの車で朝7時出発。
フェリーに乗って高野山へ向かうノリオくんと一緒だ。

車は道沿いにあるお地蔵さん前や、不動明王前で止まる。
不動明王、よくみるとお父さんお母さんの名前が彫ってある。
掃除してから、三人で手をあわせる。
真言のあと、お父さんが、これからの旅の無事を祈ってくれた。

「高野山に行ってきたら上杉謙信の墓をようおがんどいてな。」

今、気づいた。
名字が上杉なんだ(謙信とは全く関係ないらしいけど(笑))。
私がお遍路をするきっかけのひとつだった小説が、上杉家縁の主人公が活躍する話だったので、ちょっとびっくり。

再出発。
かかしの里が途中にあって、昨日「そこは通ってない!」と私が言っていたのを覚えていたらしく「見なきゃいかん。」と、お父さん、わざわざ寄り道して連れて行ってくれた。

写真をパチリ。

足は昨夜の神山温泉のおかげですっかり完治。
温泉の力はすごいな。

車で昨日打ち止めした16番札所前へ。

バグしてお礼を行って別れる。
結願したら、私もまた、お礼参りに戻ってこよう。


■17番札所井戸寺
納経所のおばさまと世間話。今日は暇だそうだ。

■17〜18番道中
徳島市内と山を抜ける道と2ルート選べる。
迷わず人がいない山コースを選択。
番外霊場地蔵院横を通る。
せっかくなので納経する。
お菓子をお接待してくださり、笑顔で見送ってくださった。

眉山を越えて更に歩く。
足が棒。。
「お遍路さんお接待します」の紙が目に飛び込む。
迷わず、入る。
烏龍茶一気飲み。
ありがたや。ありがたや。

ついでに占いをしていくか?と言われて、みてもらうことに。
「人のことはよう見えて、自分の足もとが見えんタイプ」
「他人の世話は、ほどほどに」など、言われる。
「6月6日から一気に運気さがるから、はやめに東京に帰りなさい。」とも(苦笑)。

6日というと、高知入り付近!?
運気がさがるなら、東京にいるより、お寺巡りして御利益得た方がいいのでは?
まあ、いいや。
注意事項などは心の片隅にとめさせていただきます。

■18番札所恩山寺
16時半、やっと到着。
納経所のひとと、お参りに来ていたひとたちとおしゃべり。
明日の番外霊場情報を得る。

■宿
鮒の里で、軽食付き4000円で泊まる。
チャリを借りて近所の温泉へ。足を湯治。
夜、驚異の30日間で結願したスポーツ顔の男性がやってくる。
「僕ができることゆうたらこんなことしかないので。」
歩きお遍路マップを広げて旅の情報交換。

鮒の里で短期バイト中の歩きお遍路のお姉さんも地図本を持ってきてワイワイ。

各々書き込んだ共通の本があるって、なんか素敵だ。

22時半、倒れるように、就寝。

お遍路の旅 | 2010.06.03 ( Thursday ) 08:05 PM

Top of this page

閑話2。主にイヌの話 

20100601060736.jpg

峠のおばあちゃんの話。
この話は昔ちらっとインターネットで見たことがあったので、聞いたときはエキサイティング。

■送り届ける白い犬
12番札所下にある衛門三郎の木の近くに、四年前まで白い犬がいたという。
この犬、誰が教えたわけでもないのに、お遍路さんをみつけると、次の札所まで送り届けるしい。
ありがとうとお礼を言うと、「ワンワン」と吠えて元の道を引き返していくそうな。
亡くなるまで、それを繰り返した不思議な犬。
生きていたら、あいたかったな。

■すだち館のケンちゃん
こちらも負けておらず。
すだち館にいる三歳のケンタくん(以下、ケンちゃん。写真参照)。
ある日は、男性二人組のお客さんについて次の札所まで行ってしまい、またある日は女性一人のお客さんについて難所の山を越えてしまったらしい。
女性のときは、お父さんが車を三時間かけてケンちゃんを迎えに行く羽目になったとか。


■その他こぼれ話
・神社とお寺
13〜16番札所は神社とお寺が隣同士にあった。
噂によると、これからお寺の中に神社があったりするのはザラとか。
不思議だ。
なにか由来があるのかな?

・くねくねみちは内側を歩くべし
単純に歩いていて気がつきました。
内側の方が距離が短い。

・地元の人の「すぐやでー」は信用すべからず。
車感覚で教えてくれる方がほとんどなので、鵜呑みにすると泣きそうになります。

・決意の坊主
1〜4番札所の間に美容院があり、「四国八十八箇所巡り、決意の坊主をしませんか?!」というような宣伝文句が(笑)
写真に撮っておけば良かった。

・菅笠は梵字が前
かぶり方がちゃんとあるみたいです。。

・竹馬日本一周
旅人情報。
リヤカーを引きながら旅をしたりだとか、色々な方法がありますが、誰もしたことがないことをしてみたかった男女が、いた。

「竹馬で日本一周。」

聞いた瞬間、大爆笑。

・青木地蔵は出るらしい。
お遍路さんの間では、有名みたいです。
出来るならはやめに立ち去る方がいいよ。とのこと。

お遍路の旅 | 2010.06.03 ( Thursday ) 05:09 AM

Top of this page

お遍路4日目後半 

20100601104147.jpg

さて、峠のおばあちゃんと別れて、鮎喰川に沿い下山。
あちらこちらに釣り人が。
通りすがりのおじさん(その1)が、「今日6月1日は、鮎の解禁日やけんね。」と教えてくれた。

それにしても、足が痛い。
徒歩用の昔ながらの橋(写真参照)を渡るときは、落ちないかドキドキものだった。

宿のお母さんが作ってくれたおむすびを頬張りながら、休み休み向かい7時間、やっと13番札所大日寺へ。

山門を入ったら、道中、うさぎと亀のように抜かしたり抜かされたりしたお遍路さんに会う。
私より速く歩いていたはずなのに、ゴール時間は一緒だったようだ。
みんな、足が痛いと言っている(笑)

14番札所、常楽寺。
足があがらず、参拝する階段が、、、つらい。。
このお寺、通りすがりのおじさん(その2)によると、88箇所のうち、唯一弥勒菩薩をまつってあるところだとか。

15番札所、国分寺
弥勒菩薩をみたら電話をしたくなった人がいて、かけて元気をもらう。
境内には誰もおらず。
無性に鐘がつきたくなって、つく。

ここで、16時15分。
17番までは行けそうにないので次の16番観音寺で打ち止め。

すだち館に電話を入れると「今日泊まり、男の人二人いてるよー。」とのこと。


16番を打ち終えて街道で近所のおじちゃんと話していたら、すだち館のお父さんが車に乗って迎えに来る。
その横に一人男性が。
彼の名は、88箇所を結願してお礼参りに戻ってきたノリオ君。
清々しい良い顔をしていた。

帰り際に神山温泉へ。
湯治に専念。
めちゃくちゃ気持ちよかった!

夜、ホタルを見に全員で河辺へ。
地元の人が穴場スポットを教えてくれ、足を向けるとすごい数!!
光がついたり消えたりするタイミングがほぼ一緒で、大きなひとつの生き物みたいだった。

宿に帰るとお遍路地図を広げてノリオくんから情報を得る。
「これあげるよ。」と、湿布やレアなお札をくれる。

ロールプレイングゲームみたいだな。と、思う。

お遍路の旅 | 2010.06.02 ( Wednesday ) 10:49 PM

Top of this page

お遍路4日目前半 

20100601081642.jpg

この日は玉ヶ峠を越えて、13〜16番札所。

朝六時、朝食。
昨晩、宿が一緒のお遍路二人組から、近くの温泉に行ったという話を聞いた私は、「あー、行きたかったなぁ。」と食卓でぼやいていた。

すると、すだち館のお母さんが、「温泉、今日もうち泊まれば行けるよ?重いリュックは宿に置いといたらええ。打ち終わったら車で迎えにいったげるから。明日も送ってくわ。」

・・・なんと!願ってもみない申し出!

お言葉に甘えて、軽装で峠越えをすることに。

この峠、遍路ころがし級の獣道と急斜面あり。
昨日の疲れがまだ残っている足には少々しんどい。

けれど、すぐ登頂し、下り坂へ。
山々の峰と下方に見える川。
絶景。

途中、展望台のような目新しい遍路休憩所を発見。
小さなおばあちゃんがちょこんと座っていて、「はっさくをお接待してます。」と呼び止めてくれた。

「おばあちゃんいつもここ座っとんの?」
と聞くと、そうだ、と言う。
なんでもこの休憩所、今年の九月に出来たとか。

今までお接待した人の話やら、不思議な犬の話やら(この話は、次の閑話で書く予定)旦那はおるんか?という話やら、景色を眺めながら20分くらいおしゃべり。

数日お遍路をしていて思ったのが、この「お遍路」というものは、世代と、人間同士をつなげる本当に良い歴史の産物だなーと。

こうやって、お遍路姿のひとが坂から下りてくるのを、おばあちゃんは毎日楽しみに待っている。
宿の主人は、泊まった旅人たちからお礼の品が届いたり、結願後、お礼参りで帰ってきた人たちから話を聞いて元気をもらう。
巡っているお遍路さんは、人のあたたかさに触れ、心と身体の休息を得る。

その間には、純粋な、いいモノしかまわっていない。

「してあげた」、「された」、ではなく、それをこえた無条件の愛情?かな。慈愛、かな。
言葉がつたなくてうまく表現出来ないけれど。
キリスト教の隣人を愛せよ。という教えなんかも、きっとそうで、宗教を超えたなにかってのは、そういう根本的なものなんじゃないかなぁ。


ーと、ここまで書いたらもうこんな時間!今から地蔵院横を通って眉山越えなので、続きは後ほど!

お遍路の旅 | 2010.06.02 ( Wednesday ) 11:36 AM

Top of this page

Top of this page